俺様ヤンキーは溺愛王子
正直、もう好きじゃないんならこんなことしないでほしい。期待しちゃうから。
「で、なんて答えた?いいよ、って言ったのか?」

少し不安そうに聞いてくる龍基くんにそんなことあるはずないのにと心の中でつっこむ。
ここは正直に言っても…いい?

「ふーくんの気持ちには答えられない、って言いました。私は…、龍基くんのことが好きだから。」
(龍基くんはそうじゃないとしても私はやっぱり心から龍基くんのことが大好きだから。)

私がそう言うと龍基くんから思ってもみなかった言葉が返ってきた。
「よかった。嫌われてなくて。」
龍基くんは珍しく弱気な泣きそうな声でそう言ってもっと強く抱きしめてくる。

「どういうことですか?…」
状況が理解できない私は顔を見上げる。

「全部誤解だから。」
(誤解?)
龍基くんは私から少し離れた。

「まず、姫乃とかいうやつに告白された件。」
それから龍基くんは私が龍基くんを避け出したことの真実をひとつひとつ説明してくれた。
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