俺様ヤンキーは溺愛王子
その上、顔も整っていて、もしモデルだと言ったら誰も疑わないだろう。
声も可愛いし、性格も純粋で真っ直ぐで優しくてお人好しで、なんて男が放っておかない。

自分でも結菜に釣り合っていないなと思う。

付き合ってからというもの、その可愛さに何度もやられた。

最近は俺ばっかり余裕がなくなってるからちょっと意地悪してやろう。

結菜との距離が近くなって今すぐキスしたい気持ちを抑え、目を開ける。
すると目の前に目を閉じて待っている結菜の顔。
その可愛さに一瞬にしてまたやられてしまった。

(可愛い…、いや、そうじゃなくて…)
危なく目的を忘れるところだった。

「なんで目、閉じてる?」
そう言うとパッと目を開けた結菜。

みるみるうちに顔が赤くなって
「もう、、意地悪やめてください!!」
とほおをふくらませた。

怒っても可愛いとかマジでなんなんだ。
(結局、俺の負けだな。我慢の限界。)

まだ何か言おうとしている結菜の唇に自分のを重ねる。

結菜は肩をビクッとふるわせたから怖がらせないように優しく背中をさすってやる。
俺は離れると耳元で囁いた。自分でもわかるぐらいの甘い声で。
「大好きだ、結菜。」
俺は結菜の可愛さにこれからも溺れていくんだろう。
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