真冬の花
年の差《冬真side》


初めて羽菜さんを見た時、


俺の中で、何かが弾けた。


…なんだ?これ…


固まってる俺を見て、首を傾げてる彼女。


わ、しまった!

慌ててボールを受け取って。

待ってくれ…!

帰ろうとするあの人をどう引き止めようか焦った。


突然、前を聞いた俺を変なヤツだと思っただろうな…



羽菜さんは


俺の高校の卒業生で。


図書館の平センの所へ来ていたらしい。



これ以上、変なヤツだと思われたくないから、
俺はお礼を言って、部活へ戻った。




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