命の玉
「みて!テスト満点!すごいでしょう。」
テストで満点は私にとっていつものこと。でも、満点って嬉しいよね!
「はいはい。りながすごいのは、いつものことでしょう。」
どんどん。
力強い足音が響く。妹のりさが帰ってきた。
私はまっすぐ家に帰るけど、りさは友達と話しながら寄り道したりするから私より少し帰るのが遅い。
今、りさは機嫌が悪いらしい。機嫌が悪いときりさはいつもドスドスと大きな足音を響かせながら歩く。ドアも勢いよくバーン!て開けたり閉めたりする。
「ただいまぁ~。」
りさがかバーン!とドアを開けていった。
機嫌が悪そうな声。私達は、帰ってきたらまずお母さんの部屋へ行くきまりがある。
でもりさはこのきまりが嫌いらしく、いつもここに来るリサの足音はドスドスと響いている。
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