無表情男子の私しかしらない秘密の顔。
次の日。


いつも通り、一緒に高校に向かう。


「……莉愛」

「ん?」


どうしたんだろう。


「弁当、ありがと」

「っ……!!う、うん……!」


にこっと不意打ちに微笑んだ真央くん。


ドキドキドキと胸は高鳴るばかりだ。


今日真央くんのお弁当、結構うまく作れたと思うから喜んでくれるといいなぁ。


そんな思いを込めながら、学園に向かう。


今日も、楽しく過ごせますように!





そんなことを願った朝。


いまは放課後。

真央くんとはいつも通り、少し話すことができたけれど……。


「先輩……!好きです!付き合ってください!」

「……へ?」


とくに認識もない、後輩から告白をされてしまったのだ。


……これは、もしかしたら罰ゲームなのかもしれない……!


そう思った私は、


「ごめんなさい……私みたいな人が、君には見合わないと思うので……」


そう言って、走って行った。


……けれど、その先には。


「……真央、くん……?」
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