本当は
 単身赴任をした央さん。
 つわりの時期と重なり、引っ越しから全て、何も手伝えなかった。
 
 彼のマンションに初めて行ったのは、妊娠7ヶ月くらいの時だったろうか。
 行くからと伝えた私に、彼は忙しくて何も構ってやれない、、、と、抑揚がない声で言った。
 それでも、行くからとその時は自分の気持ちを、押し通した。

 行ったら、、、彼は本当に忙しくって、一週間有給をもらって滞在したのだが、土日も出勤で、平日も残業で、、、結局は、毎日食べる人がいないご飯を作り、冷凍できるものは冷凍し、、、ただ、それだけで終わった。

 央さん、あの時、私のことを邪魔だと、思っていたのかしらね?
 
 これから生まれてくる子供のことも、生まれた後のことも何も話さなかったわね。
 手を一つ握ってくれるわけでもなく、肩を抱き寄せてくれることも、お腹の子供に語りかけてくれることもなく、、、私を安心させてくれることは、何もなかった。

 私のことを愛してくれているっていう安心。
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