心はあなたを探してた
「ところでお前、ビール苦手か?」

「そうですね。苦味がちょっと…だいたいいつもレモンサワーとかにします。」

「お子ちゃまだなぁ。」

「そう言う主任こそ、コンビニ弁当は、ハンバーグとかグラタンとか好きですよね。」

「…それは美味しいからいいんだ。」

そう言いつつもアルコールのせいではなく、いつもよく顔が赤いように感じる。

「で、仕事は慣れたか?」

照れ隠しもあるのか、急に真面目な顔で仕事の話題に変えて来た。

「まだ、領収書が支払い可能なものかの判断は自信がないところもありますが、一般請求の処理は、大丈夫かと。」

「旅費とか手土産代は、何の出張でどこまでの分かと誰に渡す手土産かを確認しないとならないから判断材料は多い方がいい。
自分の担当部署のスケジュール管理システムの閲覧が出来るようにシステム課に申請を出すといいな。出張や会議は、上司に判るように入力する事になっているから。」

「そんな事、出来るんですか。」

「俺たちは経理だぞ。申請して自分の担当部署のスケジュールくらい見れなくてどうする?」

せっかくなので、私についての感想を聞いてみた。

「それで、あの…私って成長、出来てますか。」

「あぁ、経理に新人が来るのは珍しいんだが、ちびほは頑張っているよ。」

そう言って主任に頭をポンポンと軽く叩かれると嬉しくなった。
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