心はあなたを探してた
「主任、すごいですね。」

「常備菜をいくつか作って、夜のうちに下ごしらえしておけば、簡単だぞ。」

「はぁ。女子力低くてすみません。」

「里帆が苦手なら俺が補えばいいんじゃないのか?」

一瞬、耳を疑った。そんな優しい言葉をこの人が言うとは思わなかったから。

「主任、仕事の時は出来るまで努力しろって言いましたよね?」

「仕事は、仕事だ。給料貰って働くんだから、最大の努力をはらうのは当たり前だろ。それ以外は俺がお前を甘やかして何か問題あるか?」

仕事に対しては、いつもと変わらない安定の主任だった。

それなのに氷結王子と言われているとは思えないほど、仕事以外は甘やかしてくれるんだ。

私、まだ彼女になるって言ってないけど。

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