離縁するつもりが、極上御曹司はお見合い妻を逃がさない
「初デートだからな。あとで振り返って思い出すのに、ラーメンだったら悲しいだろ?ラーメンもうまいけど」


そんな配慮があってのことだったのか。

マンションは立派だし、高級車に乗っているし、高級店であたり前のように食事をするし……とんでもないお金持ちだったら気後れすると思っていたけれど大丈夫かな。


「それじゃあ張りきっていい思い出を……って、なにをしたらいいんでしょう?」

「おいしくいただけばいいんじゃない?」


彼が白い歯を見せるので、楽しくなってきた。


「はい。もちろん、そうします」


一年限定というおかしな結婚を決めてしまったけれど、この調子なら明るく過ごせそうだ。

互いに仕事に重きを置きたいという希望があるため、私生活は干渉し合わないようにすべきなのだろうかと考えていた。

でも、身構えずに自然に生活していけばいいのかもしれない。


テーブルに料理が並びだし、早速口に運ぶ。


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