8度目の人生、嫌われていたはずの王太子殿下の溺愛ルートにはまりました~お飾り側妃なのでどうぞお構いなく~3
 翌日、オリバーは四日ぶりに登校した。馬車を下りると同時に、待ち構えていたエヴァンとレナルドが駆け寄って来る。

「やっと来た。オリバー様!」
「休むなんて珍しいじゃないか。また遅くまで勉強していたんだろ。ちょっとくらい成績が下がったっていいのにさ」

 レナルドは少し怒っている様子だ。

「またそういう言い方をする。素直に心配していたって言いなよ」
「うるさいよ、エヴァン!」

 ぎゃあぎゃあ叫んで喧嘩をするふたりを見て、オリバーはふふ、とほほ笑んだ。

「ふたりとも、喧嘩はよそうよ。それより、僕が休んでいる間、何があったか教えてくれるかい?」
「アイラ様に聞いたんじゃないの?」
「アイラから聞けないこともあるかなと思って」

 そう言うと、レナルドは少し嬉しそうに笑う。

「そうだな。男の世界のことはアイラ様にはわからないしな!」
「そうだね。体育とかは男女別だし。昨日は、球技だったんだけど。レナルドが蹴ったボールがすごいところに入っちゃって」
「あっ、エヴァン、ストップ。その話は無しだ!」

 レナルドが怒り出し、エヴァンは逃げるように走っていく。オリバーも追いかけようとしたが、後ろからツンと服を引っ張られたのに気づいて足を止めた。
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