ずるい恋心
ふたりは私が離婚に同意したら、地方に異動希望を出してここから出て行くつもりだろう。

私はサレ妻の立場にも立つことが許されない愛し合う恋人同士を引き裂いた酷い女なのだ。

「ごちそうさま。真奈、出張から帰ってきたら、離婚届に記入してある事を期待している。」

その言葉を残してシャワーを浴びた雅之は、今日も最愛の由梨さんの元へ帰っていく。

私はそれを見送って広いベッドでひとり眠るのだ。

この地獄から出るためには、雅之を私から解放するしかないのに、私の恋心は簡単にそれを許そうとしないのだ。

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