魔女のガールズトーク・わがままな純愛(おまけの小話)
出会った時も、息を飲むような
美しさだったが、

部屋の中央に立っているユリアは、ケイレブの目をくぎ付けにした。

すらりとして、真っ白なドレスに身を包んだその人は、
清楚な美しさを放っている。

ケイレブはそれを見て、
大きなため息をついた。

手を触れてはいけないような・・
神々しさ。

「手には、白いユリの花を
持つんだって」
レリアが、解説をしてくれている。

白いユリは、純潔の象徴だ。

ベール越しにユリアは、
ケイレブがいることに気が付いたようだ。

顔を少し上げて、
ケイレブに向かって、ほほを
ピンクにして微笑んだ。

ケイレブもそれに答えるように、
手を少し上げ、微笑んだ。

俺の花嫁・・・
なんて美しいのだ。

見とれてしまう、心を奪われる
ほどに、
そこだけが、光を放っているように見える。

それから、胸がズキンと痛んだ。
< 3 / 25 >

この作品をシェア

pagetop