君のおとうとじゃない。
プロローグ
 私の部屋の本棚に並んでいる、小説や漫画などの本たち。その中に“妄想告白シチュエーションノート”というものをまぎれこませてある。

 私が妄想した、私がされてみたい告白シチュエーションをひたすら書くノート。

 それを誰かに見られた!
 誰?

 見られたって分かった理由。
 それは、本の並べ方。

 一番端は紫から始まり、青、緑、黄、桃、赤って感じで色順に並んでいる。

 そのノートは私にとっての胸キュンカラー、桃の色。

 黄色と赤の間に普段は確実に並べてあるのに、青と緑の間にあった。

 誰が読んだの?

 お義父さんは出張でいないし、お母さんは本の並べ方を知っている。もし仮に読んでいたとしてもきちんといつもの場所に戻すと思う。

 もしかして、義弟の岳?
 よりによって彼に見られてしまったの?

 恥ずかしいし、ヤバい! 
 なぜならその中にかいてある内容が……。

 ヤバいよ、ヤバイよ!!
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