涼太と向日葵
「おじさん。お金がないのね。おかわいそうに。これをどうぞ」

その女は浮浪者にさっきのパンを袋ごと全部渡していた。

浮浪者は無言でそれを受け取った。

「大丈夫ですからね〜」
女はそう言って綺麗な手を差し出した。

「おい女、何してんだよ。行くぞ」
俺は思わず女に話しかけて、その場から連れ去った。

< 10 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop