公親先生と遊ぼう! 〜未来の種 番外編〜
元カノは社員寮に入っていたから、一人暮らしの女の子を知らないが、きっとこんなものなんだろう。

全体的にめちゃくちゃピンクで、フリフリしているのが気になるが…

……こんなものなんだろう。

落ち着かないな…


「スーツケースはある?」

「へ?」

「あ、これか。
ちょっと小さめだな。
他にボストンバッグは?」

「え?……あの?」

「当分戻らなくていいように荷造りして。今日から実家に戻るんだ」

「え! いや、それはちょっと…
ここが被害にあったわけじゃないし…」

「はあ? 馬鹿なのか?
犯人はまだ捕まっていない。
またここが狙われる可能性もあるんだ。こんなところに置いていけるわけないだろう!? 」

「いや、でも……実家はちょっと遠くて…」

「遠い? 淳の実家の近くに住んでるんじゃないのか?」

「はい。大学を卒業する頃までは。
ちょうど1年前の卒業の頃に、父方の祖母が病気になって、両親は引っ越したの。
京都の北部なので、そこから通うのはちょっと…」

「……」

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