甘い甘い蜜の味ー君の瞳に惚れちゃいましたー
熱風族 ー虎ー
沈黙。
先に口を開いたのは……黒髪に青白メッシュをした私の手首を掴んでいたその人。
「______今日から、俺らの仲間入りな?」
「え、」
「嫌か?」
「嫌では、ないのですが……どうして、ですか?」
「気に入ったから」
「 かいとくんは、大変だよぉ?」
「それ、どういう意味だ」
かいとって、言うんだ。
かいと?は、怖い目で睨んでいる。
「僕にしたよ。大変な想いさせないから」
「お前、本気で殴るぞ」
「だって、本当のことじゃん?かいとくんの周りには、男子から女子までモッテモテじゃん」
「……」
「それには、何も言わないんだ。ずるいねー」
「チッ」
「あ〜!今、僕に向かって舌打ちしたーぁ!
いーけないんだ」
「お前は、黙ってろ」
「嫌だよーん」
「マジで、殴ろうか」
マジのお顔ですね……
「それに、しても。その格好は……地味すぎる」
「はぁ?!お前まで、何言ってんだよ!
本当、お前ら見る目ねぇよな」
「は?それ、どういうこと」
「後々、わかる。ま、とりあえず、この先ずっと俺たちに付き添って貰うから1人ずつ自己紹介しろ」
「はい。はーい!
僕から自己紹介するね?」