チャラ男の本気は甘すぎる




笑莉、私にそんなこと言わなかった。




「ごめん、用事あるから…」



「あ、ちょっと!」




大悟くんから逃げるように、全力で駆け出した。


走ったら、色んなモヤモヤが晴れると思ったのに、全然だ。



なんでこんなに、ムカムカするんだ。




隠されてた。



笑莉は私のこと、バカにしてたんだ。




「はぁ…はぁ…」




中学の時、


私が大悟くんのことが好きだって、知ってたくせに。




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