チャラ男の本気は甘すぎる
また笑莉と比べられて、
じわ、と涙が込み上げてくる。
「……おまえ、不快だな」
「は?」
「“笑莉ちゃん”がおまえの誘いを断る理由がよくわかるよ」
「は!?なんだよおまえ!」
紫央くんが、私を庇うように一歩前に出た。
「憂莉に謝れクズ」
「クズ…!?」
「勘違いしたてめぇが悪いのに、
憂莉を侮辱したこと、謝れ」
背中を向けられてるから表情はわからなかったけど、
背中にゾクリとなにかが走るような、そんな、ドスのきいた紫央くんの声。
今まで聞いたことない。
凄まじく、怒ってる。