夏の終わりと貴方に告げる、さよなら
翌日、嶺奈は立花の自宅にいた。彼の自宅に訪れるのはこれで二回目。まだ、慣れずに少し居心地の悪さを感じる。
彼女なのだから堂々としていればいいのに、そう出来ないのは、まだ恥ずかしさがあるからなのか。
一服を終えた彼は煙草の火を消して、テーブルを挟んで、向かい合った嶺奈を見据える。
「一緒に暮らそうか」
「え」
あまりにも唐突過ぎる彼の言葉に、嶺奈は一瞬、聞き間違いかと思った。
彼の言葉は例えるなら『今から出掛けようか』くらいの軽いニュアンスだったからだ。
「同棲。嶺奈は嫌?」
「嫌とかじゃなくて、どうしてそういう話になったの? 展開が見えない」
「会えなくなっても、平気なんだ?」
「……仕事なら、仕方ないと思うわ」
「俺は、そうやって我慢されるのが一番嫌い」
胸の内を見透かされて、逃げ場を失う。
本当は寂しいし、会えなくなるのは嫌。
でも、それを言ったところで、彼が無理をするのは分かっていた。だから、拒もうとしたのに。
彼女なのだから堂々としていればいいのに、そう出来ないのは、まだ恥ずかしさがあるからなのか。
一服を終えた彼は煙草の火を消して、テーブルを挟んで、向かい合った嶺奈を見据える。
「一緒に暮らそうか」
「え」
あまりにも唐突過ぎる彼の言葉に、嶺奈は一瞬、聞き間違いかと思った。
彼の言葉は例えるなら『今から出掛けようか』くらいの軽いニュアンスだったからだ。
「同棲。嶺奈は嫌?」
「嫌とかじゃなくて、どうしてそういう話になったの? 展開が見えない」
「会えなくなっても、平気なんだ?」
「……仕事なら、仕方ないと思うわ」
「俺は、そうやって我慢されるのが一番嫌い」
胸の内を見透かされて、逃げ場を失う。
本当は寂しいし、会えなくなるのは嫌。
でも、それを言ったところで、彼が無理をするのは分かっていた。だから、拒もうとしたのに。