私はあと何回、彼に恋をするのだろう 〜仕事とストレスと、そして恋と〜
『あのシステム、実は簡単なんじゃないか? だから問題も少ないんだろう』

陰でそう言われることも少なくない。けれど、絶対にそんなことはない。
メンバー全員で、やり方を工夫して頑張っているのだから。

とはいえ、いつも思い通りに進むなんてことはなく、イライラもすれば、ガッカリもする。

そんな日々ストレスフルな状態が、チームリーダーになってから3年くらい続いているだろうか。

「あー、今日も疲れたなぁ〜」

自宅の最寄駅からの帰り道、思わず声が出た。

晩ご飯、どうしよう・・。
食べて帰るのは面倒だし・・軽く、サンドイッチでも買って帰ろうか。

「いらっしゃいませー」

近くのコンビニに入り、残りひとつのミックスサンドに手を伸ばすと、同時に別の手が伸びていることに気づく。

「あ、すみません」

男性の声がして、声の主は手を引っ込める。
私は、相手の顔も見ずに伝えた。

「あ、どうぞ。私、こっち買うので」

隣にあったレタスとハムのサンドイッチをカゴに入れ、フルーツジュースの瓶を棚から取り出してレジに向かう。

レジ横に、アロマ効果の高そうな入浴剤が置いてあった。

「ローズあるかな・・」

今夜はゆっくりお風呂に入って、溜まったイライラをお湯に流そうと思った。
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