甘いお菓子のように

6

新入生歓迎会が終わって早3日。

事務所の入り口のところで、わたしは声をかけられた。

「よ、おはよ!」

振り返るとそこには高山くんがいた。

「あ、おはよ。なんか久しぶりだね」

「そうだな、ぜんぜん会わなかったしな」

「同じフロアなのにセクションが違うとなかなか会えないんだね」

「でも、俺、ときどき中島が視界に入ってたぞ?」

「え〜うそ!」

「なな、今週の土曜日の夜って暇?」

暇って聞き方にちょっとイラッときたけど、あえてそこには触れず

「別に空いてるけど?」と言うと

「じゃぁさ、飲み行こうよ!良い場所知ってるから!」と言われた。

「あー!いいね、行こう!」

「じゃぁ、ライン教えて!」

そうして、わたしは高山くんと飲みに行くことになった。

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