鎖から放たれた蝶々は美しく羽ばたく
今後の展開
 その後、蝶子の予想に反して伶桜に強引に引っ越しさせられる。おかげで袴田の機嫌は悪く、酷い扱いを受けた。しかし蝶子が嫌がっていると気づいたのか、謝り、急に優しい態度を取ってくる。それで悪い人ではないのだと蝶子は許してしまう。
 それからも袴田との関係は続いた。伶桜は仕事で忙しく家にいないことが多いので、バレていないと思った。けれどある日、しょっちゅう帰りが遅い理由を伶桜に尋ねられる。残業だと誤魔化したが、こんなに残業が多いのはおかしいと言われ、なにも返せない。さらに、GPSでどこにいたのか知っていると教えられる。それはやり過ぎだと抗議したが、絶対に蝶子はつらいことになっているのに、頼ってくれないのが悲しいのだと言われ、胸が痛むのと同時に嬉しくなる。話せるようになったら話すと伶桜と約束し、袴田との別れを蝶子は決める。
 数日後、蝶子は袴田に別れ話をする。怒鳴られるか、無理矢理犯されるか、そう覚悟を決めていたが、袴田は拍子抜けするほどあっさりと承知してくれた。しかしすぐに、その代わりに伶桜を酷い目に遭わせてやると激しく嫉妬しながら言われ、自分はどこまでも彼から逃げられないのだと恐怖した。
 それからすぐに、まだ未発表の新製品のコンセプトとパッケージがまるで同じものがライバル社から発表される。誰が漏らしたのかと犯人捜しが始まったが、すぐに気軽に部署に出入りしていた伶桜だと噂が立つ。おかげで伶桜は起用されているほとんどの会社から広告モデルを下ろされる。蝶子は自分のせいだと自身を責めたが、伶桜はどうして蝶子のせいなの?と笑っていて、胸が痛い。自分が袴田の元に戻れば噂はなくなるはずだと、蝶子は袴田のものになる決心をする。
 それでも別れがつらく、最後に一目見ようと伶桜が家から出てくるのを待っていたら気づかれた。逃げようとしたが捕まり、自分の正直な気持ちを吐露させられた。おかげで気持ちの整理ができ、袴田とは決別し、真犯人を見つけて伶桜を助けようと決める。その後、真犯人は袴田と発覚。さらに蝶子は袴田との不倫を彼の妻に謝罪。激しくなじられたが、気持ちはすっきりとした。
 袴田は会社を追われ、離婚もするはめに。伶桜はモデルに復帰せず、それだけダメージが大きいのかと思っていたら、父親との約束で会社を継ぐからだと蝶子の会社の社長に就任した。蝶子はこれから、傷跡と伶桜と共に生きていくと誓う。
< 105 / 105 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:20

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

表紙を見る 表紙を閉じる
「お腹の子も君も僕のものだ。 2度目の離婚はないと思え」 宣利と結婚したのは一年前。 彼の曾祖父が財閥家と姻戚関係になりたいと強引に押したからだった。 父親の経営する会社の建て直しを条件に、結婚を承知した。 かたや元財閥家とはいえ今は経営難で倒産寸前の会社の娘。 かたや世界有数の自動車企業の御曹司。 立場の違いは大きく、宣利は冷たくて結婚を後悔した。 けれどそのうち、厳しいものの誠実な人だと知り、惹かれていく。 しかし曾祖父が死ねば離婚だと言われていたので、感情を隠す。 結婚から一年後。 とうとう曾祖父が亡くなる。 当然、宣利から離婚を切り出された。 未練はあったが困らせるのは嫌で、承知する。 最後に抱きたいと言われ、最初で最後、宣利に身体を預ける。 離婚後、妊娠に気づいた。 それを宣利に知られ、復縁を求められるまではまあいい。 でも、離婚前が嘘みたいに、溺愛してくるのはなんでですか!? 羽島花琳 はじま かりん 26歳 外食産業チェーン『エールダンジュ』グループご令嬢 自身は普通に会社員をしている 明るく朗らか あまり物事には執着しない 若干(?)天然 × 倉森宣利 くらもり たかとし 32歳 世界有数の自動車企業『TAIGA』グループ御曹司 自身は核企業『TAIGA自動車』専務 冷酷で厳しそうに見られがちだが、誠実な人 心を開いた人間にはとことん甘い顔を見せる なんで私、子供ができた途端に復縁を迫られてるんですかね……? ****** ベリが丘エントリー予定 今晩(2024/02/26)からガンガン書いて、書いた端から公開していきます! 締め切りまでに完結できるのか!?
表紙を見る 表紙を閉じる
「私にイラストを教えてほしくて」 趣味で小説同人誌を作って活動しているなつみの夢は 自分で自キャラのイラストを描いてアクスタを作ること! ついでに同人誌の表紙も自作したい 絵の練習をするも伸び悩んでいたある日、 ふとしたことで推し絵師が会社の苦手な先輩・朝倉だと気づく 〝歩く冷凍庫〟とあだ名されるほど冷たい朝倉だが、 なつみに秘密を握られて渋々絵を教えることに レクチャーを受けるうちになつみは朝倉の素の姿を知っていき…… 白石なつみ(24) 飲料メーカー品証部勤務 明るく、ときに無鉄砲 × 朝倉灯真(28) 飲料メーカー品証部勤務 常に真顔で笑わない 社内のあだ名は〝歩く冷凍庫〟 灯守の名で活動している神絵師 ついに完成したのはアクスタだけではなかった!?
私の好きな、彼のにおい~雨に降られたら彼の秘密を知りました~
霧内杳/著

総文字数/3,905

恋愛(オフィスラブ)8ページ

超短編!フェチから始まる溺愛コンテストエントリー中
表紙を見る 表紙を閉じる
爽やかな甘さにスモーキーな香りが混ざるにおい それが私の大好きなにおいだ 同期の浅倉くんからするから 彼の使っている香水だと思うのだが 香水売り場に通い詰めても辿り着けない あのにおいはいったい、なんなんだ……?

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop