君の為なら死んでも構わなかった
 私は、いつも通り学校へ行った。
でも、何だかいつも通りじゃなかった。

昨日の出来事の話しが飛び交う
羽を付けたように。
事実とは違う話しになって居たりしていた。
(ルミが可哀想。リカにライトと別れさせられたらしいよ?
アキラさんと付き合っておいて
弟のライトまで、どうやってんだろ?
アキラさんが、リカな本気な訳ないよね?)

聞こえるように話してる。
また、孤立した。まあ仕方ない
アキラとライトを手に入れた
代償かな?
特別な2人だも、仕方ない
仕方ない。私はそう言い聞かせて
アキラを思いだしていた。
掃除の時間になればアキラに会える

私は掃除場所へ向かった
ん?アキラが女子に囲まれてる
珍しい事じゃない。
私はいつも通り掃除を始めた。
「リカー!」
ん?アキラが呼んでる?
「リカ?」
「はい?」
「おいで」
私はゆっくりアキラに近づいた
アキラは私を後ろからハグすると
ほっぺにキスをした。そして
「ね?そうゆう訳で、本当にこの子が
俺の彼女、俺の天使だよ」

女の子達は怪訝な顔をして。
中には
「信じられない!」と怒っている子もいる。
「はい、そうゆう事だから、みんな戻って」
アキラがそう言うと女の子達は散り散りになった。
「ごめん、リカ、見せ物みたいにして
あまりにもひつこくて」
「大丈夫、仕方ないよ、アキラの彼女が私なんて、信じられないよ。
私だって信じられないもん」
「えー、リカは信じてよー」
私はそんなアキラを見て笑った

アキラはなんだか、安心したように
微笑んだ。
「今日も放課後迎えにいくね」
「うん、わかった」
私は放課後早くにしたくをして
アキラを待った。
今のうちにトイレに行っておこう
私はトイレに向かった
トイレに行く途中の階段したから
急に女の子数人が出てきた
ヤンキーッポイ子だった。
私は両腕を掴まれ階段下に連れていかれた。
ルミが見えた。ルミはその場からいなくなった。
なに?
「お前、地味なクセに生意気なんだよ
みんなお前に腹たってんだよ、
調子に乗った罰だからな」と言われ
髪を切られた。
私は髪を伸ばしていたから、
切られた事にかなり頭に来て暴れた。
髪は全部切られていない。
「じっとしてろよ!!」
と数人に抑えつけられて髪を短く切られた。
「ふざけんな!」
私は、ハサミを持った子にに向かってて相手の髪を鷲掴みにした。
そして階段したから
引きずりだした。
「何してくれてんだよ!!」
私は怒鳴りもう1人の女の子の頭も鷲掴みにした。ハサミを持った子は暴れ
「切るぞ!」と、ハサミを私に向けて来た、私は
「切れよ」と感情ないセリフを吐いた
「わー!」とハサミを持ち暴れ
私の腕が切られた、
私の腕から血がポタポタ垂れた
私は真顔のまま、私から垂れる血を
相手の顔に塗りたくった。
「リカ!!」
ライトの声だ
私はライトの方を見ると
「来ないで」と言った

俺は廊下で女の子の頭を鷲掴みにして
血だらけのリカを見かけた
すぐに、走り寄って、リカの名前を呼んだけど
「来ないで」と言われ
その時、リカじゃないみたいな
表情と気迫に俺は近づけなかった

リカは相手の頭を離さない
すでに相手は泣いてる
リカは血だらけで泣いていない。
向こうからアキラが来た
俺は
「アキラ!」と叫んだ
アキラは止まる事なく真っ直ぐリカに向かって行って
リカを抱きしめた。
リカは鷲掴みにしていた、手を離して
目を瞑った。
そして、開いた時にはいつものリカの顔だった
まるで、鎮静剤のように。
アキラに抱かれリカは表情を変えた
アキラが今度は鋭い顔をして
女の子達に
「行け!」と言った
女の子達は逃げた、逃げながら
「ルミだよ、ルミに頼まれたんだ」て言った。
俺は心臓がドクンとなり
ルミを探しに走った
ルミは平然とクラスにいた。
「何?ライト?」
「お前がやらせたんだろ」
「ライトのせいだよ、あの子に味方さするから」
「ふざけるな!お前の仲間泣いてたぞ」
「ルミ関係ないもん」
「あ、そう、廊下血だらけだから
タダじゃ済まないぞ」
「え?ルミ、髪切れって言っただけだもん」
「結局お前かよ。」
「髪切っただけで済んでねーし」
「ルミがやった訳じゃないもん
ルミ怪我させろなんて言ってないもん」
と、ルミは泣き出した。
俺はルミを置いて戻った

廊下は血だらけで、先生達が集まっていた。

アキラから
[病院へ行く]
と連絡があった。

俺は家に帰った。きっとリカもアキラも来るはず

数時間して、リカとアキラが帰って来た。
「リカ、大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ」
リカは笑った
俺は胸が苦しかった。
「リカ、9針塗った。鎮痛剤のんでるから今は平気でも、後から痛くなるよ」

俺は
「あ、なんか買って来るわ」と
コンビニへ行った。
リカの好きな物、ミルクティーと
ケーキ。
俺は急いで帰った。
リカはソファで寝てた。
「アキラ?リカ平気か?」
「あー。鎮痛剤飲んで、多分安定剤を何錠か飲んだんだよ。だから寝てる
リカ、先生が保護者に連絡ってなった時、連絡しないで下さいって、
心配かけたくないからって。
俺が、責任とってリカを見ますから
リカのおばあちゃんにも連絡しますからって。頼んだ」
アキラは大きなため息をついた。
「ライト、リカの家に連絡してくれないか?、多分生徒手帳に書いてるだろ
番号」

俺は生徒手帳をアキラに渡され
リカの家に電話した。

「あの、この前送って行ったライトです。リカ家で寝ちゃいまして。
明日家から学校連れて行きます
大丈夫ですか?」
すると、リカのおばあちゃんが
「この前の子だろ?リカを宜しくね。
あなたなら、リカを大事にしてくれるだろ?」と

「はい、大丈夫です」
俺はまた、やっぱり俺なんじゃないかと思いながら電話を切った。
ふと生徒手帳をみると
生年月日に6月18日と書いてある
来週じゃないか?

「アキラ?リカが来週誕生日だって知ってた?」
「え?」
「ほら、生徒手帳に」
「リカらしいのかな?何にも言わないなんて」
そう言いながらアキラは、リカを自分のベッドに運んだ

「キズだらけだな」
そう言うと。
ちょっと出かけると言い
アキラは出て行った。
なんだよ、
俺は寝ているリカを見てた、
髪がボロボロじゃないか。
しばらくすると、アキラは抱え切れないほどの赤い薔薇の花束を持ち帰った、
「え?」
「ライト、手伝って!リカを薔薇の花弁だらけにするんだ」
「アキラー。」
「なんだよ」
「なんかすげーな?」
「なにが?」
俺はアキラがリカを思う気持ちが
想像より大きい事に気がついた。
俺たちは花弁をちぎりリカにかけた。
残り少なくなってきて。
アキラがポラを出して
寝ているリカを撮った。
【眠れる森の美女】
そう書いて、ピンで壁に留めた、
リカの頬に、花弁を落とすとくすぐったそうにした。
俺達はそれを見てニヤニヤした。
リカが目を覚ました。
アキラは
「おはよう、俺の天使」と言った
リカは周りを見渡すと
泣き出した。
子供みたいにワンワン泣いた。
アキラは小さい子を慰めるみたいに
頭を撫でた。
「リカ?ワガママなんでも聞いてあげる」とアキラが言った

リカはアキラに抱きつき
「美容室」と言った
こんな時間からさすがに無理だろう
と、思ったかけど。
アキラのモデル人脈があった。
アキラを昔から担当してる
スタイリストが今からでもいいと
リカは大喜びした。
髪ボロボロだもんな。

三人で美容室へ

「男2人は待っててねー」と
言われ、俺達はアイスコーヒーを飲みながら待った。
待合室にはアキラが表紙の雑誌が置いてある。
しばらくすると、
スタイリストが
「ちょっと、驚かないでよ?
ジャーン!リカちゃんおいでー」

リカはショートになっていた。
小さい顔にショートがピッタリで
透き通るような肌の頬が恥ずかしそうにピンクに染まった。

「どうかな?」
俺達は、言葉がでなかった。
「ちょっと驚いて言葉でないでしょ?
この子スッゴイ可愛いわよ
ウチのヘアモデルにしたいんだけど、
いいかしら?」

「あ、ああ」
「え!なあ」
俺達は辿々しく。
「ちょうど、今日モデルよんで
撮影してたのよ。この子いいかしら
アキラ?聞いてる」
ゴリゴリマッチョのオーナーが
アキラに聞いてるけど。
アキラはまだ、リカに見惚れてる
「もう。リカちゃんいい?」
「あ、私は、私なんかでよければ
なんでも」
「ギャラは出すわよ」
「アキラは使いたくても使えないからね。レベ違だから」
「カメラー、お願い」

リカはなんだか、とても嬉しいそうだった。
さっき腕を切られたのがウソみたいで。

リカはご機嫌だった。
俺達はコンビニでご飯を買って
アパートへ戻った。
リカは薔薇のベッドに寝転んではしゃいでる。
よかった、リカが笑ってて
「いつも、コンビニ?」
「まあ、すぐ下だからな」
「体に良くないよ」
とリカ。
キズだらけで何、人の心配してるんだよ。

「薔薇、お風呂に入れていい?」
「ああ、いいよ」
「腕、平気なのか?」
「大丈夫!ささっと洗う」
そう言ってリカは、薔薇の花弁を集めお風呂に入った。

「アキラ?リカのショートどう?」
「どう?って、ライトは?」
「俺に聞くなよ、彼氏だろ?」
アキラ少し黙ってから
「ヤバイ」と言った、
俺は爆笑した。
俺も思ってた、ヤバイ可愛い
すると、お風呂から
「あーーーー!」とリカの声が
俺達は
「どうした?」と
脱衣所を開けた
「きゃっ」
リカがタオルに包まった。
「え、なに?」
とアキラが言うと
「下着無いよ」と
「え?」と言うと
「お願い、なんでもいいから買ってきてー」と
オレが、「サイズは?」と
聞くと
「Cの70」と
アキラが
「ドンキでいいよな?ライト行くぞ、
さすがに1人じゃ無理」と

俺達はドンキに行った、
お互い自分の好みの下着を選んだ
俺は黒のレース
アキラはピンクのフリフリ
俺達は爆笑した。
「しかし、リカ、胸、案外あるんだな?」
と俺がアキラに言うと
「な?」と
「え?やっただろ?な?じゃねーよ」
と言うと
アキラは黙った。

リカに、二つの下着を渡した。
リカは
少し首を傾けありがとうと言う
リカの癖だ。

「ねえ、どっちの下着きた?」と
聞くと、リカはほっぺを膨らませた。
コレもリカの癖だ。
本人は気がついてないだろうな。
だけど、この癖、女子からしたら
計算だって思うよな?
ほっぺ膨らませる癖ある子なんて
見た事ないぞ、明らかにワザとなのは
見たけど。
リカのはちがうんだ。
少しだけ膨らむんだ。アキラは知ってるかな?リカの癖。

だけど。リカが怪我したのって
俺のせいだよな

「リカ、ごめんな、俺のせいで」

「ライトが謝る事ないよ。
ルミちゃん、そこまでして、悔しかったんでしょ。それだけ、ライトが好きだったんだよ。女の子って強いね」

ほら、リカは悪口をいわないんだ。
リカがバックから小さなポーチを出した、
そして小さな薬を一錠飲んだ。

俺が、話しぶり変えしたからかな?

「リカ?明日学校行ける?」
「うん、大丈夫」
アキラが聞いた

「痛むか?」
「うん、少し」
「包帯変えようか?」
「うん」
アキラがリカの包帯を変えた
「ありがとう」
ほらまた、首を傾けた。

「ねえ?ショート可愛い?」
リカが恥ずかしいそうに聞いてきた
その仕草が可愛いかった。

アキラは、照れ臭そうに
「かなり、可愛い」と言うと
リカは照れた。そして。
「なら、髪切られよかった」と

俺は
「腕が痛いじゃん」と言うと
「いいの、甘えられるから」と
笑った、
俺はなんだか、悲しくなった、
痛々しい、笑顔
優しい笑顔
リカはまた、カバンを開けるとポーチを出して、小さな粒を掌に乗せた

アキラが少し悲しそうな顔で
「リカ、さっき飲んだよ」
と、言うと、
リカは黙って、薬をしまった。
オレもアキラも風呂に入り
アキラは、ビールを飲んだ
リカは
「アキラお酒飲むんだ」と言うと
「あ、うん」、と
アキラは気まずそうに答えた。
「ふーん」、と
リカは言うとビールを飲むアキラを見てた。
気がつくと、リカは寝ていた。
アキラが抱え自分のベッドに連れて行った。
「寝るか?」とアキラが言って
俺は、
「そうだな」と、部屋へ入った
けど。
アキラの部屋で寝るんだよな、
リカは、
あたり前だよな、彼女だもん。
アキラは、リカを抱いて寝るんだよな
と考えていた。

「ライト?」

「あ、アキラ?」
「あのさ。リカの誕生日なんだけど、
リカに内緒で家でやらないか?」

「いいけど、2人の方が良くないか?」
「イヤ、なんか楽しく過ごさせたいんだ。だからサプライズで」
「分かった」
「じゃあ、おやすみ、ライト」
「おやすみ、アキラ」

アキラが三人で過ごそうと言う気持ちは分かる気がした。
嫌な事続きだ、少しでも、賑やかにして、リカを笑顔にしたい。
俺もそう思うよ




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