聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
白い歯を見せて眩しく笑う彼女を見つめていると、外から名前を呼ぶ声が聞こえた。

振り向いたら、佐藤コンビこと恭子(きょうこ)先輩と菜々子(ななこ)先輩が手を振りながらこちらに歩いてきている。



「お疲れ様ですっ」

「お疲れー」

「何見てたの〜?」

「えっと……お祭りのお知らせを」



グランプリの彼女を羨望の目で眺めてました。とは言えず、花火大会のポスターを指差す。

一瞬だけだけど、目には映したから。時間が短いだけで嘘じゃない。

隣にやってきた先輩たちの横顔を見ながら、心の中で苦しい言い訳を並べる。



「早いねー。もうそんな時期か」

「浴衣用意しないとね〜」

「先輩方も行くんですか?」

「うん。こっちに来てからは毎年行ってるよ」

「照未ちゃんも行くの?」

「はい。何を着ていくかはまだ決まってないんですけどね」
< 101 / 243 >

この作品をシェア

pagetop