年下男子は恋愛対象になりますか?
「お母さん、由夏ちゃん困ってるでしょ!さっきも隼人君のこと困らせてたし、恥ずかしいからやめてよ」

菜穂ちゃんの助け船がありがたい。このまま解放されますように。

っていうか、隼人君にもこんな感じで話しかけたのか。私にこんなこと聞いてくるってことは、詳しいことは何も話さないでくれたのかな。

「だって気になるじゃない」

「えー、恥ずかしいので勘弁して下さいよ」

恥ずかしいのは事実で、自分でも顔が赤くなっているのが分かる。小さい頃から私のことを知っているおばさんに、恋愛の話なんて出来るわけないよ。

手に持っていたスマホが何度か振動したけど、見るタイミングを完全に失っていた。

隼人君からだと思うけど、ごめん!今は無理。

「あ、由夏ちゃん!隼人君来たよ。入口の方を見てみて」

菜穂ちゃんが私の耳元でこそっと教えてくれた。その方向を見てみると、隼人君と目があった。
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