年下男子は恋愛対象になりますか?
「それならいいんだけど。分かった、今度持って行くね」

『あ、でも俺の部屋CD聴けないんですよね。だからDVD借りてもいいですか?』

「大丈夫!スマホでCD聞ける機械持ってるから、それも一緒に持って行くよ」

って、これじゃ押し付けてるみたいじゃん!
聴いてほしい気持ちはあるけど、無理じいだけはしたくないのに。

『ありがとうございます』

「ごめん。つい……」

『はは、全然大丈夫です。それも貸して下さいね』

隼人君の笑い声を聞いて、テンションが上がっていた事に気が付いた。今度こそ引かれたかも。

「えっと、そろそろお風呂入ってくるね。明後日会えるの楽しみにしてる。おやすみ」

『おやすみなさい』

逃げるようにそう言って電話を切る。

色々と反省しつつ、押し付けるのは良くないので厳選した物を貸そうと決めた。

そういえば、彼女なのに隼人君の好きなもの知らないや。今度会った時にでも聴いてみようかな。
< 290 / 687 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop