年下男子は恋愛対象になりますか?
【33】好きの比率
「わー!先輩、本当にいいんですか?」

月曜日。私は職場の後輩とランチに来ていた。場所は後輩が気になると言っていた近場に出来たカフェ。

仕事の休憩中に電話予約し、到着時刻に合わせて料理を出してもらうと後輩の目が更に輝いた。

生クリームがこれでもかと乗っているパンケーキに、ローストビーフのランチプレート。思っていたより量が多いので、シェアしても食べきれるか心配になる。

「うん。遠慮せず食べて」

「ありがとうございますー!あ、食べる前に写真撮ってもいいですか?」

「いいよ」

後輩は勝手に電話に出てしまってすみませんと謝ってきたけど、電話に出てくれたおかげで隼人君と仲直り出来たから感謝している。今回のランチはそのお礼。

飲んでいたお店が隼人君の家からわりと近かったから、迎えに行きますって言ってくれたらしい。

それに、私がタクシーを拒否したからおんぶをしてもらうことになったとも聞いた。隼人君は何も言わなかったけど、絶対大変だったよね……

「先輩も撮ります?」

「そうだね。久しぶりに撮ろうかな」

SNSもずっと放置してるし食べ物の写真もあまり撮らないけど、隼人君に送りたくなって撮ってみた。

「こないだ電話に出てくれた後輩とランチ中」という文を添えて送ると、今度俺とも行きましょうとすぐに返信が届く。

この時間はいつもやり取りしないから、くすぐったいような不思議な感じがする。

「ふふ。先輩、顔ニヤケちゃってますよー。イケメンの彼氏さんでしたね。若いように見えましたけど何歳なんですか?」
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