彦星さまは会いたくてたまらない
「あの…私…
松本先生のことは……」
「あの先生、独身だろ?
姫野から告るのも
ありじゃね?」
「いやっ……
そうじゃなくて……」
私が好きなのは
彦星さまで……
「オマエは松本先生に
好かれてると思うぞ。
俺が顧問をやるってなった時も
姫野さんのことを
よろしくお願いしますって
頭を下げられたしな」
「そんなことは、無いと思います」
それに私は
彦星さまオンリーで……
「俺が応援してやろっか?
オマエの恋」
ムッ、何それ!
大好きな人に
勘違いの恋を
応援されたくなんかないもん!
「結構です!!!!」
ムスッとした顔で
私はきっぱりと拒絶した。
それが光彦先生の
優しさだとしても
全然嬉しくない。