憑かれた僕が彼女を助けるまでの備忘録
「ところで。彩羽さんが幽霊だったころ。僕に取り憑いて離れられなくなった、という話は本当だったんですか?」
電気系統に干渉できると言っていた彩羽は、まず僕のスマホを占拠し、故障して止まってしまったエレベーターを動かし、ついには走ってくる自動車の機械系統にも影響を及ぼした。
霊体がどんな形で存在するのかは分からないが、僕に憑いていながら他に影響を及ぼすというのは、なんとも都合が良く、不自然な話だ。
だから、敢えて僕はこう考えた。
彩羽は自分の意思で僕に取り憑き、僕と一緒に成仏の方法を探していたのではないか、と。
急に彩羽がにたりと口元をゆるめた。どこか訳あり顔で、ようやく気づいたか、とでも言いたげに僕を見る。
「それはアレだね。生者にもすがる思いでついた嘘かもしれないね、幽霊ジョーク」
「笑えないです」
やはり僕の勘は当たっていた。くそ、なんて彩羽だ。
〈了〉
電気系統に干渉できると言っていた彩羽は、まず僕のスマホを占拠し、故障して止まってしまったエレベーターを動かし、ついには走ってくる自動車の機械系統にも影響を及ぼした。
霊体がどんな形で存在するのかは分からないが、僕に憑いていながら他に影響を及ぼすというのは、なんとも都合が良く、不自然な話だ。
だから、敢えて僕はこう考えた。
彩羽は自分の意思で僕に取り憑き、僕と一緒に成仏の方法を探していたのではないか、と。
急に彩羽がにたりと口元をゆるめた。どこか訳あり顔で、ようやく気づいたか、とでも言いたげに僕を見る。
「それはアレだね。生者にもすがる思いでついた嘘かもしれないね、幽霊ジョーク」
「笑えないです」
やはり僕の勘は当たっていた。くそ、なんて彩羽だ。
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残酷な吸血鬼伝承を信じるならば、私は恋を知ってはいけない。
"恋は身を滅ぼす"
それなのに、未知なる感情は、私に多大なる期待とトキメキをもたらした。
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女吸血鬼に古くから語り継がれる伝承通りなら、恋愛は禁忌のようだが……。
*****
無断転写、無断転載を堅く禁じます。
表紙絵は漫画家、雨宿りぃ先生による作画です✨
登場する地名、団体名、個人名などは、実際に有っても架空もしくはフィクションであり、事実とは一切関係ありません。
本作は「エブリスタ小説大賞2023集英社合同マンガ原作賞でマンガMee賞」をいただき、マンガMeeのアプリでコミカライズされています。ただいま連載中です!🆙
▶ https://manga-mee.jp/detail/54119
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※すでに本編をラストまで書き終えているので、毎日10ページずつで更新します。0時10分に5ページ、12時10分に5ページの二度更新となります。(9/20より更新ペースを上げました🆙✨)
お楽しみいただけたら幸いです。
〈あらすじ〉
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***
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×
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***
※ 全てフィクションで構成された物語です。企業団体グループ、個人名などは実際に有っても架空であり、事実とは一切関係ありません。
※ 無断転写、無断転載を堅く禁じます。
※ 表紙はにじジャーニーで作成しました。
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***
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同一タイトル、同一ペンネームで『エブリスタ』にも掲載しております。
もしよければ、ひとこと感想などお聞かせください。本棚登録、いいね など、ありがとうございます♡励みになります!
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