年下の彼は、なぜだか私にZokkonです。





「恵理子~~!」

ドアが開かれた途端、私は樹に抱き締められた。
そして、熱い吐息混じりのキス…



「い、樹…まずは入らせてよ。」

樹の体を押しやり、私は体を離した。



「もうっ!恵理子は冷たいんだから!」

拗ねた様子で、樹が私を睨む。



「晩ご飯は食べたの?」

「さっき、弁当食べた。」

またそんなものを!と言いたかったけど言わなかった。
樹は大した料理は出来ないんだから仕方ない。



私は、リビングのソファに座った。
樹はワインを持って来て、それを二つのグラスに注いだ。



「恵理子、乾杯しよう。」

「どうして?」

「俺と恵理子の結婚に乾杯だよ。」

「は?」



樹は無垢な笑顔を浮かべていた。
質が悪い。
どうして、はっきり言わないんだろう?



「は?じゃないだろ。
三ヶ月が済んだんだぜ。
俺はやっぱり恵理子が好きだって、再認識した。
だから、俺達、結婚するんだろ?」

一体、どういうつもりなんだろう?
まさか、陽と結婚しても、私と付き合うつもりなの?
私を都合の良い女にしようとしてる?



「明日、二人で陽に謝ろう。
そして、俺達の結婚を報告しよう!」

ますますわけがわからなくなった。



「樹…何言ってるの?」

「聞いてなかったのか?だから、明日二人で…」

「違うでしょ!樹と結婚するのは陽さんなんでしょ?」

「なんでそうなるんだよ。」

樹は苛々した声でそう言った。
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