年下の彼は、なぜだか私にZokkonです。
*
「恵理子~~!」
ドアが開かれた途端、私は樹に抱き締められた。
そして、熱い吐息混じりのキス…
「い、樹…まずは入らせてよ。」
樹の体を押しやり、私は体を離した。
「もうっ!恵理子は冷たいんだから!」
拗ねた様子で、樹が私を睨む。
「晩ご飯は食べたの?」
「さっき、弁当食べた。」
またそんなものを!と言いたかったけど言わなかった。
樹は大した料理は出来ないんだから仕方ない。
私は、リビングのソファに座った。
樹はワインを持って来て、それを二つのグラスに注いだ。
「恵理子、乾杯しよう。」
「どうして?」
「俺と恵理子の結婚に乾杯だよ。」
「は?」
樹は無垢な笑顔を浮かべていた。
質が悪い。
どうして、はっきり言わないんだろう?
「は?じゃないだろ。
三ヶ月が済んだんだぜ。
俺はやっぱり恵理子が好きだって、再認識した。
だから、俺達、結婚するんだろ?」
一体、どういうつもりなんだろう?
まさか、陽と結婚しても、私と付き合うつもりなの?
私を都合の良い女にしようとしてる?
「明日、二人で陽に謝ろう。
そして、俺達の結婚を報告しよう!」
ますますわけがわからなくなった。
「樹…何言ってるの?」
「聞いてなかったのか?だから、明日二人で…」
「違うでしょ!樹と結婚するのは陽さんなんでしょ?」
「なんでそうなるんだよ。」
樹は苛々した声でそう言った。