お見合い婚にも初夜は必要ですか?【コミック追加エピソード】
「隙がありそうと言うのとは違いますけどね。榊さんのピュアな雰囲気に惑わされる男は大勢いますよ。人妻であっても」
「やだなあ、私なんか……」
「ご主人のジェラシーの炎を煽らないように気を付けてくださいね。あなたに惑わされた男からの忠告です」
鳥居さんは悪戯っぽく笑って、キザに片手をあげて去って行ってしまった。
立ち尽くす私。鳥居さん……、相変わらず独特だわ。
それにしても、高晴さんの独占欲が強いって……。そうかなあ。そこまでじゃないんじゃないかなあ。人妻でも気軽に誘えちゃう鳥居さんから見たら、独占欲強そうに見えるってだけじゃない?
そんなことより、私の方が嫉妬深くて独占欲強めじゃない?
ワイシャツに口紅でずーっともやもやしてるんだから!
ああ、やっぱり私って嫌な女だなあ。忘れた、気にしていないっていいながら、全然納得できていないじゃない!
私は混沌とする頭を掻きむしりたいのをこらえ、よろよろとオフィスに戻っていった。
「やだなあ、私なんか……」
「ご主人のジェラシーの炎を煽らないように気を付けてくださいね。あなたに惑わされた男からの忠告です」
鳥居さんは悪戯っぽく笑って、キザに片手をあげて去って行ってしまった。
立ち尽くす私。鳥居さん……、相変わらず独特だわ。
それにしても、高晴さんの独占欲が強いって……。そうかなあ。そこまでじゃないんじゃないかなあ。人妻でも気軽に誘えちゃう鳥居さんから見たら、独占欲強そうに見えるってだけじゃない?
そんなことより、私の方が嫉妬深くて独占欲強めじゃない?
ワイシャツに口紅でずーっともやもやしてるんだから!
ああ、やっぱり私って嫌な女だなあ。忘れた、気にしていないっていいながら、全然納得できていないじゃない!
私は混沌とする頭を掻きむしりたいのをこらえ、よろよろとオフィスに戻っていった。