S系御曹司は政略妻に絶え間なく愛を刻みたい~お見合い夫婦が極甘初夜を迎えるまで~

「それ、絶対反省してない!」
「反省していないついでにもう少しつけておこう」

(何のついでよ!)

 そう思う私をしり目に、要さんはまた全身にキスを落とし始める。

「んっ、やぁっ! 恥ずかしいしっ」
「そうやって恥ずかしがると、余計に煽るだけだぞ」

 そう言って要さんは暴れる私の腕を取って、ベッドに縫い付けると、私の身体をじっと見る。

「綺麗だ」

 それは、私が欲しいと思っていた言葉で、私はつい言葉に詰まる。
 それを知ってか知らずか、要さんは、大人しくなった私の身体にキスを落とし始めるのだ。

「あ、あんまりつけたらっ、金曜、ドレス着れなくなるっ!」
「見せてやれ。別に恥ずかしがることじゃない」

「こんなの、絶対恥ずかしいですってぇ……!」

 そう叫んだ私の声も、結局、夜の狭間に消えていったのだった。
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