Come Fly With Me
「それで結婚する前の最後の仕事としてアカウントのことを打ち明けようと思ったんだ」

「そうですか」

「宮脇さんがいつもアップしてくれるアクセサリーやスクラッチアートにいつも癒やされてたからお礼も言いたかったし、またこれからもよろしくお願いします…と言うことも言いたかった」

竹内さんはそう言い終えると、私の前に見せていたスマートフォンをスーツの胸ポケットに入れた。

「宮脇さんの投稿、いつも楽しみにしてるから」

そう言った竹内さんに、
「はい、頑張ります」

私は返事をした。

我ながら何を頑張るのかはわからないが、楽しみに待っていてくれる人がいるのが嬉しかったのは事実だ。

「それじゃあ、また」

竹内さんはペコリと会釈をすると、
「お気をつけて」

私の前から立ち去ったのだった。
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