こじらせ処女はイケメン御曹司で生まれ変わる
デスクに戻ると、西尾が早速私の側に寄って来た。

「どうだった?二人きりになって、いい雰囲気になった?」

「訳分かんない雰囲気になりました。」

あの状況で、食事に誘う?

えっ?どういう訳?


「まっ、焦らずゆっくりとね~。」

「ははは……」

まさかもうキスしてますなんて、言えない言えない。

でも、ちょうど隣に人生の先輩がいるんだから、利用する手はない。

「ねえ、西尾。」

「なに?」

「西尾は食事誘われたら、行く?」

「行くよ。デートでしょ。どんな人なのか知りたいし。」

「そうか。」

宮下さんの事なら、何となく分かる。

強引で、でも男らしくて。

今まで出会った草食系の人とは違う。

そんな人と食事に行ったら……


間違いなく、襲われる!
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