こじらせ処女はイケメン御曹司で生まれ変わる
ギクッとなって、ボールペンを落とした。

「えっ?マジで?」

西尾は飛び上がる程、驚いていた。

そんなに驚く事か?

「モテ女がお預けくらっているとか、ウケる。何?自分から襲わないの?」

「はあ?しないよ!」

私の大きな声に、周りから視線が飛び交う。

そして西尾に近づき、小さい声で言った。

「とにかく、私の恋愛の事はいいから。」

「はいはい。」

西尾は面白そうだと思っているみたいだけど、私はロストバージンがかかっているんだから、真剣だ。


その時だ。

「平山、この前の案件、進んでいるか。」

「はい、お待ち下さい。」

課長に呼ばれ、資料を持って課長のデスクに向かった。

「こちらです。」
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