(更新停止)時の狭間
「くゆるちゃん」
射るような視線がまっすぐに降り懸かり、目が離せない。
変わらず彼女の手は私の首元にあった。
それがやけに恐ろしく思えて。
他人に首を掴まれればだれだって恐怖は抱くだろうけれど。
今の私の比では無いだろう。
心臓は嫌に大きく鳴り、膝はがくがくと悲鳴をあげる。
自分でも不思議なくらいに、私は恐怖を感じていて。
「首、痛くないかしら?」
びくり。
シオンさんの声に大袈裟な程肩が揺れた。
「……く、び?」
なんで、首なんだろう。
そう思い、そっと自らの首に手を伸ばした。
「! なに、これ……」
手触りだけで分かる変化。
首元が、腫れてる?
まるで線のように、首をぐるりと一周囲むように腫れ上がっていた。
今までどうして気が付かなかったんだろう。
熱を持った腫れに、遅れて鈍い痛みが走り出した。
「っ痛、い……!」
触っただけで分かるほどのこの腫れ。
それに続くような痛み。
まるで、首を絞められたみたいだ。
「痛いわよね。だってくゆるちゃんはそうやって死んだんだもの」
「……え?」