一夜がつなぐ運命の恋 ～店長の子どもを身ごもりました～

私は碧と一緒に、店長が戻ってくるまで待とうと、あれこれたまっていた仕事を片付けながら店舗に残っていた。

「まだいたのか。もしかして待っててくれた？」
店長が店舗に戻ってきたのは日付が変わる直前。

「どうですか？」
碧も初めに電話を受けたこともあり、かなり気にしている。
「あぁ。やっぱり詳しい情報を入ってこない。工場は全焼に近いのと、現地のスタッフでけがをしたスタッフもいれば病院に運ばれて状態のわからないスタッフもいる。今後についてもどれだけ影響があるかもまだ予測がつかないんだ。ひとまず数人で現地に急遽向かうことになって、俺も行くことになった。」
「え？」
予想外の言葉に私も碧も声を出す。

「俺が行けば通訳もできるし、ひとまず情報を整理してこっちに報告して、任務が終わったら戻ってくる。」