一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
ラーメンが運ばれてくると、店長はすっと私に割り箸を渡してくれる。
「ありがとうございます。いただきます。」
と食べ始めると、辛さの中にもうまみのあるおいしいラーメンだった。

「うまい!からい!うまい!」
「おいしいです。」
「だろ?」
細身の店長。なのに、汗をかきながらも大盛で頼んだラーメンをどんどんと食べ進める。
「食べてみるか?」
途中、店長は私に辛さレベル5のラーメンを味見させてくれた。
「からっ!!」
さすがに、レベルMAXのラーメンは辛かった。
「ははっ。まだまだだな。」
と店長は満足げに笑うと、辛くて水を飲んだり悶える私の口に餃子を入れた。

あーんじゃん!と思いながらもあまりの辛さに、餃子に食いつく私。
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