アラサーOLは婚約者より身近にいる優しい彼が好き


 意識が無い状態で眠っていた私は、目を覚まして彼を見つめる。

 弱々しい小さな声を絞り出そうと、口を静かに開く。


 私が心の中で思っていることを、言葉にして彼へ伝えた。



「私も……大好きだよ……」



 愛する気持ちを大きな声で叫びたかった。


 でも、今はこれが精一杯。



 彼は私の気持ちを聞いて、ベッドで横になる私を抱きしめながら言う。


「俺、ずっと姉ちゃんのそばにいるから……」



 幸せな気持ちで、思わずもらい泣き。


 私の胸は、ぎゅっと締め付けられていた……









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