妖狐の花嫁は月夜を想う
第1話 嫁ぐ事はできません
はっきり言って世の中には、変わり者っていると思う。

何を隠そう、それは私だと言っても、過言ではない。


「南教授、妖怪って奥深いですね。」

「そうだな。」

日本でも数少ない妖怪を研究している南教授。

その南教授に憧れて、わざわざ地方の大学までやってきた私。

しかも、大学を卒業した後は、南教授の元、大学院で妖怪を研究している。

「一番興味深いのは、狐ですね。」

「うむ。村松君は、目の付け所がいい。」

南教授は、私に一つのサイトを見せてくれた。

「狐は人間を騙すものもいる。それは悪狐と呼ばれていてが、その他に善狐と呼ばれている、人間を助けるものもいるんだ。」

「凄いですね。」

私は興奮して、そのサイトを見た。
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