もしも、私の背中に翼があったなら。(短編)


『だけど彼ともあんな風になっちゃって……私、向井さんが居なかったらどうなってたんだろう……』





「俺は…別に何もしてないよ。美沙ちゃん自身が乗り越えたんだ。それだけ信用してた彼ならなおさら、あんなことになって辛かっただろう?」


向井さんは…優しい口調で優しい言葉を言う天才だね。


そんなに優しく話されると胸が熱くなる。


『向井さんにはいつも迷惑ばかりかけて……本当にありがとう。』





「迷惑なんて思ってないよ。俺こそありがとう、一緒にいてくれて。」






好き



好き





好きになってもいいですか?





『向井さん…好きです。』






「えっ…ええ!?」





『私…向井さんのこと好きなんです。一緒にいると楽しいし、いつも守ってくれる。優しくて面白くて…』





たくさんある向井さんを好きになった理由


言ってる途中に


私は向井さんに抱き締められていた。





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