優しい風
翌日。

登校したら教室に
高橋しかいなくて、
ちょっとビビった。

「おはよう。」

彼女は相変わらずの笑顔を
こちらへ向けてくる。

俺はしどろもどろになりながら、
「…お、おはよう。」と言った。

「ちょっと早く来すぎちゃった。」

「そうなんだ。」

俺はドキドキしながら、
鞄の中身を机の中に入れた。
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