拝啓、もう好きと伝えれない君へ。
「じゃあ暗くならないうちに

帰らないとな。」

磯崎はそう言った。

別に小学生じゃないんだから

夜まで遊んでも問題ないけど。

「問題ないよ?」

私がそう言うと

磯崎は私を見ながら言った。

「女子だから危ないつってんの。」

また私を女子扱いする。

大切にされてる気がして嫌になる。

「っしゃ!」

私はそう言って自転車に

乗り走り出した。
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