エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
 勢いそのままに彼は私を抱きしめた。

「静馬さんっ」

 彼のぬくもりに包まれて、さっきまで張り詰めていた糸が緩んだようで一気に涙が込み上がった。

「静馬さん……静馬さん」

 彼の名前を何度も呼びながら抱きついた。

「俺が離れたばかりに……。本当にごめん。無事でよかったっ」

 震える声で言いながら静馬さんはさらに強い力で私を抱きしめる。

 いつもとは違う口調から、彼が心から心配してくれていたのが伝わってきて余計に涙が溢れた。
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