貧乏姫×金持ち王子
廊下から声が聞こえてきた。
時計を見るとそろそろ皆が登校する時間帯だ。
「まぁ、自分の気持ちよく考えろや」
っと言って椿は自分の席に行った。
それと同時に教室のドアが開いた。
「おはようございます、小山様ぁ♪
今日はお早いんですね」
「あぁ」
俺はそっけなく答えて自分の席に着いた。
俺の席は窓際でグラウンドが見渡せる。
相変わらずバカでっかいな・・・・・・
祖父さん、よくやるよ
そう、俺の祖父さんはこの学校の理事長だ。
年に一回会ったらまだいいほうだ。
今は仕事で海外にいるらしい。
確か後少ししたら帰って来るって聞いたけどあんまり信用しないほうがいいだろう。
祖父さんも親父もチャランポランな人間だから・・・・・・
ずっと思っていたけど、俺にはどうしてそんな人間が社長とかつとまるか分からない。
そんな事を考えていたらチャイムがなった。
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