お前を奪い返す〜俺様御曹司の独占欲が燃え上がる
「私、その時決めたんです、神野さんに一生ついて行こうって、でもどうしたらまた、神野さんに会えるんだろうとずっと考えて、三年経ってしまって、そうしたら花嫁候補募集がアップされていて、もうびっくりしました」

「そうなんだ」

「でもいきなりご迷惑かけてしまってすみません」

「気にするな」

「でも嬉しい、昨日も今日も神野さんの顔を見られて、お話も出来て、もういつ死んでもいいです」

「大袈裟だろ」

俺は久しぶりに笑った。

なんだ、この感じ。

こいつといると楽しい。

「神野さん」

「えっ、何?」

「明日は病院に用事はありますか」

「そんなに毎日用事はねえよ」

「そうですか」

彼女から笑顔が消えて俯いた。

「明日、くることが出来たらくるよ」

「本当ですか」

彼女の表情がパッと輝いた。

「約束は出来ねえぞ」

「大丈夫です」

満面の笑みで俺を見つめた。

なんか不思議な女だなと思った。

それから、俺は毎日病室に足を運んだ。

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