お前を奪い返す〜俺様御曹司の独占欲が燃え上がる
リカは手紙を読みはじめた。

「私と幸せにって、なんで?」

「まりかは俺とリカが恋人同士だと思ってるんだ」

「まさか、どうして」

「誤解を解くのはこっちに連れ出してからでいい」

「連れ出すって、まりかさんを?」

「リカ、東洋を誘き出してほしい、その隙に俺はまりかを連れ出す」

「それって誘拐よ、担当医師に黙って連れ出すだなんて」

「本人の意思があれば、大丈夫だろ」

「ダメよ、担当医師の了解を得なければいけないの」

「そうか、それなら、まりかが病院を抜け出すのはどうだ、本人の希望で他の病院へ転院したいと言えば大丈夫だろ」

リカは考え込んでいた。

「頼む、協力してくれ」

「しょうがないなあ、私はなにをすればいいの」

「東洋総合病院へ行って、奴を誘き出してくれ、俺はその隙にまりかを連れ出す」

「了解」

俺は健斗に連絡した。

「健斗、車出してくれ、協力してほしいことがある」

「なに?いいよ、なんか面白そうだね」

俺は健斗に説明した。

「OK、協力するよ」

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