あきれるくらいありふれたこと
それから

きちんと弁護士を立て伊藤さん、夫、会社へも慰謝料請求をした。

会社で噂になっていた事と自身の業務外の残業を見逃していた事を私の元同僚(田沼 早希)が会社のコンプラに不正の申告していた事で管理不届きを訴えた。


啓吾は新規事業から外れ、雑務を担当する庶務課へ異動になった。
今後、昇進の可能性は無い。
残業不可も言い渡されている。
会社も私の訴えを受け止め業務の見直しと時間外労働の管理に力を入れているらしい。

慰謝料はかなり高額になった。
私が妊娠中で情緒不安定で診察を受けていた事が附加された。
毎月の養育費も有り大変だろう。

伊藤さんは退職し実家に帰ったようだ。
私への慰謝料とアキさんへの慰謝料。
実家へ帰るしか無かったのだと思う。


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