総長様は極甘な妄想を止められない
俺は一刻も早く彩芽を助けたくて
必死に自転車をこいだ。
でも
全力で漕ぎ続けても
車にたどり着いたころには
出発されている可能性の方が高い。
それでも、何とかしなければ!
この俺が。
何が何でも!
死ぬ気でペダルをこぐ。
俺の目にはジタバタする彩芽が
完全に車に押し込まれた様子が映っている。
二人の男が、後部座席に乗り込んだ。
残りの1人が運転席に座り、ドアを閉める。
まずい……
車が出発しそう……