花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
「直也は俺と大して年変わらないだろ」
「いやあ、管理職してるとストレスで老けるよ」
「俺もそのうち老けるって言いたいわけ?」
ふたりの軽快なトークについクスッと笑ってしまう。
「おふたり、仲いいですね」
「いや、全然仲良くないよ」
岡本さんが真顔で否定すると、一之瀬さんが意地悪く言った。
「お前ねえ、そういうかわいくないこと言うとキャバクラに連れてくぞ」
「時間の無駄。ひとりで楽しめよ」
岡本さんはそんな一之瀬さんに無表情で返す。
「この塩対応。いつもこんなんだからついつい構いたくなるんだよね。藤森さんも今日来た神宮司と兄妹みたいに仲いいじゃないか」
一之瀬さんの言葉を顔を若干引きつらせながら訂正する。
「仲がいいというか、かなりのシスコンです。十八歳の時から従兄の家にご厄介になっていたんですけど、門限九時とか勝手に決められて恨みましたよ」
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